用語集
ABCD 戦略構築プロセス: 持続可能性の原則からバックキャスティングを行うための戦略的なツール。ABCDは、次のステップを表しています。
A:Awareness (認識とビジョンの共有) – 持続可能性の原則と自分たちの活動基盤である環境システム・社会システムについて理解します。自分たちの組織が原則に基づいて活動すると将来どんな姿をしているのかについて考え、ビジョンを描きます
B:Baseline Assessment (現状分析) – 持続可能性の原則に反している部分はどのような点か、現状分析を実施します。合わせて、自分の組織の強みは何かを把握します
C:Create solutions (創造的な解決策) – Bステップで発見した問題に対して、技術や政治などの制約を考えず、解決策についてブレインストーミングします。想像力を思う存分発揮し、解決策を考えます
D:Decide on priorities(優先順位づけ) – 優先順位を決めます。以下の質問を行い、Cステップで導かれた解決策に優先順位をつけます
i) この対策は、持続可能性のビジョンへ向かっているか、あるいは遠ざかっていないか? (持続可能性の原則に基づく道筋の先に向かっているか)?
ii) この対策は、持続可能性のビジョンに向かい、柔軟性をもったものか?
iii) この対策は、投資に対して十分なリターンを生み出すか?(財務面・環境面・社会面において)
詳しくは、こちらをご覧ください。
意思決定者: 意思決定の権限を持つ人。意思決定者は公式な形でその権威をもっているとは限りません。陰で決定を下す組織やコミュニティ内の個人である可能性もあります。
下流での対処: 大きなシステムにおいて現れる問題の兆候への対処方法。これらの対処方法は、兆候の根本的な原因を調査せずに明らかな兆候だけに対して用いられることがよくあります。
キャパシティ・ビルディング: 自律的に行動するために必要なスキルや能力を強化することを目的とし、豊富な経験者より担当者へ知見を引き継ぐこと。
光合成: 植物が、太陽エネルギーを利用して、水と二酸化炭素を糖分と酸素へ換えるプロセス。
5段階レベルのフレームワーク: 複雑なシステムにおける計画や意思決定のための包括的なフレームワーク。以下の5つの重複しない段階がある。
(1) システムのレベル, (2) 成功のレベル, (3) 戦略のレベル, (4) アクションのレベル (5) ツールのレベル
詳しくは、こちらをご覧ください。
持続可能性の原則: 持続可能性からバックキャスティングするために定義された持続可能性の一次原則。この原則は、以下の通り。
持続可能な社会を構築するためには、
1. 地殻から掘り出した物質(重金属や化石燃料など)が蓄積していくことに加担しない
2. 人間社会で作り出した化学物質と物質(ダイオキシン、PCB、DDTなど)が蓄積していくことに加担しない
3. 自然や自然のプロセスの物理的な劣化や破壊に加担しない(森林の乱伐採や重要な野生の生息地を消滅させるなど)
4. 人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出すことに加担しない(不安定な労働条件や不十分な給料など)
システム条件: 持続可能性を実現するための4つの条件。持続可能性の実現に向けて創造力を発揮できるように、制約を示す否定的な表現になっています。この条件は以下の通り。
持続可能な社会では自然の中で
1. 地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない
2. 人間社会が作り出した物質の濃度が増え続けない
3. 物理的な方法で劣化しない
4. 人々が自らの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない
詳しくは、FAQをご覧ください。
システム思考: 更なる問題を引き起こさないよう問題を解決することを目的とし、個別の問題は大きなシステムの一部である、という仮定にもとづく問題解決アプローチ。部分部分の相互関係を理解しているとは限らないような複雑なシステムにおいて特に重要となります。詳しくは、FAQをご覧ください。
上流での対処: 問題の結果に対処する下流での対処とは異なり、問題の根本的な原因に対する積極的な対処方法。
ステークホルダー: 組織や地域において、利害をもたらす人やグループ。
生物圏: 地球の一部であり、生命を維持できるその大気圏の部分。
戦略的なプランニング: 戦略を遂行するために、戦略を定義し、人や資金を含む資源の効果的な配分を決定する組織のプロセス。
持続可能性: 生物圏において、自然システムと社会システムを害し続けることがない社会の状態。ナチュラル・ステップの4つのシステム条件が満たされるとき、持続可能性が実現されます。
バックキャスティング: 戦略的プランニング手法のための用語。はじめに、成功している未来を描き、そのビジョンに対して、今日の現実を評価します。詳しくは、こちらをご覧ください。
ナチュラル・ステップ(組織について): 1989年にスウェーデンの科学者・カール・ヘンリク=ロベール博士により設立された国際的な非営利組織。ナチュラル・ステップは、社会が持続可能性の実現へ向けて効果的に移行するよう、原則からのバックキャスティングという手法を開発しました。戦略的な解決策を実施できるよう、人々へ現在起こっている問題の規模やその範囲を伝え、権限を与えるために、ナチュラル・ステップ フレームワークを活用して持続可能な人間社会を作ることを促進していくことをコミットしています。詳しくは、こちらをご覧ください。
ナチュラル・ステップのフレームワーク: 一人一人が持続可能でない原因の根本を理解し、戦略的に持続可能性へ移行していくための計画・意思決定フレームワーク。詳しくは、こちらをご覧ください。
人間の基本的ニーズ: 文化的・歴史的に世界共通のもので、重複することなく、また代替することもできず、互いに補い合い、常に満たされ続けなければならない人間の基本的な一連のニーズ。基本的ニーズとは、生計、愛情、理解、参画、レジャー、創造、アイデンティティ、自由です。これらの基本的ニーズは、チリの経済学者 マンフレッド・マックス=ニーフにより生み出されたものです。ナチュラル・ステップのシステム条件4番目のニーズでは、このマックス=ニーフが提唱するニーズを用いています。
優先順位づけの質問: 持続可能性の実現に向けて戦略的に意思決定するための手法であるバックキャスティングを、効果的に実施するための3つの質問。詳しくは、こちらをご覧ください。
漏斗の比喩: 現在の私たちが歩んでいる道を辿っていった先にみえる持続可能性への挑戦を表す比喩。詳しくは、こちらをご覧ください。
